第23回 沼津研究会
------ 幾何，数理物理，そして量子論 ------
重力波検出の大ニュースに興奮している．
We did it !
アメリカの研究チームがLIGO(ライゴ)で重力波の観測に成功した．そのときの発表の席での一言である．
アインシュタインの一般相対性理論の５つの宿題のうち，最後に残っていたものがちょうど１００年目に
成し遂げられたことになる．0.2秒間の観測で，太陽質量の２９倍と３６倍のブラックホールの合体で発生
したことがわかり，ブラックホールの存在も同時に確かめられたことになる．
長さが４kmもある巨大装置で，きわめて微弱な重力波の原子の１００万分の１のそのまた１０００分の１
程度の変化を，あらゆる雑音(ノイズ)を取り除いて観測に至るまでは困難，苦難を極め尽くしたと思われる．
それを短い言葉で述懐し，いろいろ聞く人の想像がさざ波のように遠くに伝わっていくようである．
日時：２０１６年３月７日（月）１３：３０〜３月９日（水）１３：００
会場：沼津工業高等専門学校 （交通案内）
共通棟・共通教室３（１階）にて
連絡先：待田 芳徳 (沼津高専) E-mail: machida@numazu-ct.ac.jp
Program
| ３月７日(月) | ||
| 13:30 〜 14:10 | 藤井 一幸 (横浜) 講演内容 | 量子戦略理論入門 |
| 14:20 〜 15:00 | 浅田 明 (宝塚）講演内容 | 分数冪微分であらわれた群の完備化 |
| ２０分 休憩 | ||
| 15:20 〜 16:00 | 大森 英樹 (野田) 講演内容 | 真空全体が作るローレンツ多様体 |
| 16:10 〜 17:00 | 清原 一吉 (岡山) 講演内容 | 楕円体上の共役点の特異点 |
| 17:10 〜 17:50 | 野尻 伸一 (名古屋) 講演内容 | 宇宙定数問題に対する１つの単純解 |
| 18:30 〜 | 懇親会：「御殿場高原ビール」 １８時送迎バス 御殿場市 Tel:0550-87-5500 |
| ３月８日(火) | ||
| 9:30 〜 10:20 | 青本 和彦 (名古屋) 講演内容１講演内容２ | Hamilton-Jacobi方程式におけるPhase Functionの存在と一意性の問題 |
| 10:30 〜 11:20 | 石川 剛郎 (札幌) 講演内容 | ニュートラル計量，ローリング・ボディ，そしてケプラー問題 |
| 途中，１１時３０分 昼食 | ||
| 12:30 〜 13:20 | 鎌田 博行 (仙台) 講演内容 | 四元数CR多様体に対する概CRツイスター空間の積分可能性について |
| 13:30 〜 14:20 | 楫 元 (横浜) 講演内容 | 3点接割線の補題 |
| ２０分 休憩 | ||
| 14:40 〜 15:30 | 阿賀岡 芳夫 (広島) 講演内容 | リーマン多様体の局所等長埋め込みの障害テンソル |
| 15:40 〜 16:30 | 佐々木 隆 (柏) 講演内容 講演内容２講演内容３ | 古典直交多項式の零点の周りの摂動 |
| ２０分 休憩 | ||
| 16:50 〜 17:40 | 待田 芳徳 (清水) 講演内容 | コーン場に付随した微分方程式 |
| 18:30 〜 | 懇親会：「かもめ丸」１８時送迎バス 沼津港 Tel:055-952-3639 |
| ３月９日(水) | ||
| 9:30 〜 10:10 | 高橋 雅朋 (室蘭) 講演内容 | ルジャンドル曲線の1パラメータ族と包絡線 |
| 10:20 〜 11:00 | 沢井 洋 (三島) 講演内容 | Vaisman完全可解多様体の構造定理 |
| ２０分 休憩 | ||
| 11:20 〜 12:00 | 松本 祐子 (三島) 講演内容 | ２次元流れ中の双極子渦の相互作用について |
| 12:10 〜 12:50 | 郡 敏昭 (大和) 講演内容 | 幾何的量子化・準量子化の納得の仕方について（ＷＫＢの幾何） |
| 13:30 〜 | ポアソン・パーティー：「丸天魚河岸店」１３時タクシー 沼津港 Tel:055-963-0202 |