今回で沼津研究会は，大台の２０回目となりました．この機会に，われわれの研究会の特徴を３つあげてみよう．
   １つ目は，講演者，参加者の大半が５０代，６０代，７０代の中高年であることである．毎年１回催しているわけだから，
二十年を経たことにより二十歳年齢をとったわけだから当然である．驚くべきことは，老いてますます創造意欲が
皆衰えないことである．過去の話を繰り返すのではなく，現在これからの話を瑞々しく聞くことができるのは素晴らしいこと
である．飲み会において，過去のいろいろなエピソードが聞ける楽しみもある．
   ２つ目は，通常行われる一つの分野に固定されたものではなく，幾何，解析，数理物理，量子論，相対論，統計力学
などと分野横断的に多岐にわたることである．一つのことに拘泥することなく，広い視野を持つことができるのである．
   ３つ目は，非常にフランクでアット・ホームであり，お茶やお菓子をつまみながら楽しく講演が聞けることである．
ただ静聴するようなことがなく，数人のにぎやかな人が口火となって座が盛り上がるのである．この研究会がいつまでも
続けられるわけではないが，できる限り回を重ねていきたいものである．

　 われらが藤井一幸さん（通称：不二イッコー）が今回めでたく還暦を迎えられました．オーガナイザの一人として，
また会の進行の旗振り役として，つねに満座の中心にいて欠かせない存在であります．心よりお喜び申し上げます．


   *今回はクローズド形式とさせていただきます．