[ENGLISH]
「第27回沼津改め静岡研究会」を以下のとおり開催する予定でしたが,
新型コロナウイルスの感染の拡大状況,政府からの要請,参加者の安全を考慮し,
開催を延期することにしました.
参加を予定された方々にはご迷惑をおかけいたしますが,ご理解のほどよろしくお願い申し上げます. (2020年2月28日)
なお,2020年3月9日〜11日に予定されていた講演内容の一部の資料をアップしています(下のプログラム参照).
非公式ながら,研究打ち合わせセミナーと称して,
同日時同場所で,6人(佐藤,本間,松谷;足立,四之宮,待田)で
セミナーを行いました.1人が2つのテーマで,1回につき1時間から
1時間半しゃべり,活発な議論が展開されました.
(2021年3月8日追記)
2021年3月現在,新型コロナの終息が見えないなか,
ZOOMでの研究会も考えました.
しかし,スポーツの祭典であるオリンピックを,無観客,自国だけの観客,
人数制限だけの観客などで行なう愚行と同じで,対面において異分野,
老若交えての研究会こそ,われわれの会の価値であると思われますので,
残念ながら,いまの時期の開催も見送ることにしました.
コロナが早く収まり,相対した形で次回の研究会が再開できるようになることを期待しています!
それまでは我慢して,待ちだ!待ちだ!でいきましょう.
第27回 沼津改め 静岡研究会
--- 幾何,数理物理,そして量子論 ---
【日時】 2020年3月9日(月)14:00 〜 3月11日(水)15:15
【場所】 静岡大学理学部C棟309室
【連絡先】待田芳徳 E-mail: yomachi212@gmail.com
【世話人】待田芳徳,足立真訓,石川剛郎,高橋雅朋
前口上
昨年秋,1か月半にわたって日本でラグビーW杯2019が行われ,日本が ベスト8初進出の大躍進を成しとげ日本中が湧いた.ホーム・アドバンテージがあり,地元の大きな声援,日本の得意とする早い展開をしやすい硬いフィールド,他国を苦しめる高温多湿なども影響したと思われる.にわかファンから一挙に本格的なラグビーファンになった.
ラグビーは番狂わせ,ジャイアント・キリングが起こりにくい球技と言われる. 得点が多く入ること,攻守が入れ替わるターン・オーバーが少ないこと,攻撃しているときミスが少ないこと,特定の選手への依存度が低いこと,偶発的な要素が低いこと などが挙げられる.サッカーや野球と比べてみればよくわかる.だからこそティア1のアイルランドをエコパスタジアムで静岡の奇跡として破り,スコットランドを台風 直後に最高試合として破ったのは素晴らしかった.
ラグビーはボールを持った選手が常に先頭・一番前でなければならず,それより 後ろが味方の陣地でオンサイド,前がオフサイドになる.前のほうの選手からラン, キック,パス,タックルなどしながら陣地を増やしつつインゴールにボールを運ぶゲームである.ラグビーは陣地合戦と言ったりもする.
気の付いた2点「レフリー」と「ニュージーランド」について述べてみよう.
観戦しているとレフリーの声がマイクを通してそこかしこで聞こえる.「反則しないで」と声をかけて選手にアドバイスを送る.選手がそれに従うと,レフリーは「ありがとう」と言う.反則を見つけて罰を与えるより,選手の安全を守りながら不用意に 試合を切らない「ルールよりプレー」の精神である.レフリーは司会者,仲裁者の役割 をもつのである.野球やテニスなどのようにアウトかセーフか,ボールが外に出たか 出ていないかなどの二者択一を判定するアンパイア,ジャッジとは違うのである. 交通違反を取り締まる警察官ではないのである.この「プリベント(予防)」の役割の他に特徴的なものは「アドバンテージ」である.反則があっても,反則を受けたチームがボールをもって攻撃を展開していれば,プレーを続行していく「ルールよりプレー」である.一切のプリベントなしにゲームの反則を取り締まったり,アドバンテージを 適用せずに笛を吹いていたら,反則の数が多くなり試合も途切れ途切れになって つまらないものになると思われる.ラグビー選手はそういうレフリーをリスペクト して責めたりせず敬語を使って話す.サッカーではすぐに審判に言い寄ったり, シュミレーションや時間稼ぎをしたりなどの品のない行為が多いのと対照的である.紳士のスポーツと言われるゆえんである.
スポーツと人種または民族とのマッチングでいえば,ラグビーとポリネシア人の 関係の親和性がある.陸上の短距離とジャマイカなどのアフリカ系,マラソンなどの 長距離とケニア,エチオピアなどのアフリカ高地系などの関係は知られている.ニュージーランド,ハワイ,イースター島を結んだポリネシア三角圏の主に西側のトンガ, サモア,フィジー,そしてマオリ族のニュージーランドなどでラグビーが盛んである. ラグビーは,イギリスが植民地時代に持ち込んだものであるが,まこと,ポリネシア人にフィットしたのである.なぜか.ポリネシア一帯は海ばかりで,膨大な数の小さな島々が散らばっている. どの島々の人々も大柄で筋骨隆々の屈強そうな体型である. 生活環境は海洋資源はそれなりに豊富だが,陸上資源はほとんどない.漁撈活動で, やせの大食いではなく,反対の小食の巨人体型,最小限の食物で最大限のエネルギーを利用できる仕組みを持つ身体,瞬間的なパワーを発揮できる身体に進化したので あろう.ゴリラを思い起こせばよい.基本的に草食で,筋骨隆々で腕力が非常に強い.事程左様に,ポリネシア人は重戦車のごときパワーとスピードを兼ね備えたラグビー選手に理想的な身体といえよう.ことにフォワードにはうってつけである.さらには,部族間や島々での戦闘行為をイギリスの植民地政策の一環として,ラグビーを一種の疑似戦闘行為として儀式化して普及させたのも大きいだろう.旧イギリス圏の島々に住むポリネシア人にとって,ラグビーは神から与えられた最大の贈り物なのである.
参考文献:「ラグビーをひもとく」「身体が語る人間の歴史」
また今年(2月27日)も将棋名人戦第0局(A級順位戦最終局)が,徳川慶喜が住んでいた静岡駅前にある浮月楼で行われる.われわれの「沼津改め静岡研究会」も 引き続いて今年も,駿府城を見下ろす今なお1年間に3ミリ隆起し続けている日本平の地・静岡大学で行います.
プログラム(2020.2.20現在)
PDFファイル【プログラム】3月9日(月)
3月10日(火)
3月11日(水)
*プログラムは変更することもあります.*研究会に参加予定の方は,必ず前もってお知らせください.
ホテル
* ホテルは,静岡駅近くに宿泊すれば,バス乗車に便利かと思います.なお, 東横イン静岡駅北口 が2月12日オープンで1か月キャンペーンを行っています.
アクセス
* バスは,静岡駅北口8B番乗り場より,静岡大学,あるいは静大経由東大谷(おおや) 行きに乗り,10分おき,約25分,300円で,静大片山,あるいは静岡大学で下車.* B 棟改修工事のため 会場へのアクセス変更!
静岡大学 (あるいは静大片山)下車のあと,坂道を 登り,理学部 A 棟で5階へ上り左折して, 長い廊下を歩けば D棟(事務系) に 辿り着き, 一旦外へ出て C棟 3階へ上れば 309号室の会場です.
こちらのHPを参考にしてください. 【アクセス情報】
過去の沼津研究会
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