数学専攻外部評価

北海道大学大学院理学研究科・理学部点検評価委員会は,重点化以後の成果をとりまとめて世に問うとともに,客観的評価を受け,今後の教育研究活動の活性化に資する目的で,外部委員による点検評価を行うことを決定しました。これを受け数学専攻は外部評価のための資料をまとめ,平成10年5月8日に全212頁から成る「数学専攻外部評価資料」を公表しました。

これを基に,外部評価委員による書面調査が行われ,平成10年7月18日(土),19日(日)には実地視察による外部評価が行われました。外部評価は「評価」と「提言」にまとめられ,平成10年12月に全70頁からなる報告書として公表されました。

緒言より抜粋

北海道大学大学院理学研究科数学専攻に関しては,実地視察に訪れる前から,かねがね,教育面でも研究面でも次々に新機軸を打出し,極めて活気のある若々しい元気な教室であるとの印象を委員全員が抱いていたが,外部評価資料を読んだ上で実地視察した緒果は予想以上に素晴らしいものであった。北大数学は,遠隔地という不利な立地条件を克服し,単に北海道の中心であるのみならず,新たな世界的学術情報発信基地となりつつあるというのが率直な感想である。

実施視察を行ったのは土曜・日曜であったが,その間中,キヤンパスには市民・観光客が次々に訪れていた。大学は一般市民にとって敷居が高いとの印象を与えるのが普通であるが,北海道大学は広大な美しいキャンパスの魅力により,大学の市民への開放を労少なくして実践しておられ,誠に羨ましい限りである。研究・教育面で益々充実し,21世紀における世界的センターの一つとして発展されることを委員一同願っている。