産学官連携に関する道内研究者の意識調査
北海道東北開発公庫 北海道支店(平成11年10月より日本政策投資銀行 北海道支店)は,産学官連携に関する道内研究者の意識調査を実施し,その結果を平成9年3月に報告書として公表しました。調査対象は道内の自然科学系大学,高等専門学校に所属する教員および国公立試験研究機関に所属する研究員からなる計5,328名で,調査基準日は平成8年11月1日でした。書面郵送によるアンケート調査に対し1,333名が回答しています。
同報告書の「道内において重視する研究分野・産業分野」では,研究者が道内の研究分野をどのように評価しているのかを探るため,道内において高いレベルにあると思われる研究分野を2つ挙げてもらった集計結果をまとめています。
表の「専攻」の欄の数字は回答者の専攻分野の割合で,「レベル」の欄の数字は,その研究分野のレベルが高いとした回答者が全回答者に占める割合です。例えば「専攻」の欄に数学0.7%とあるのは,回答者のうち0.7%が数学を専攻としている事を示し,理学10.7%とあるのは数学,天文学,物理学,地球科学,化学,生物学,人類学を専攻としている研究者が全回答者の10.7%に当たる事を示しています。「レベル」の欄に数学6.5%とあるのは,全回答者の6.5%が数学の研究レベルが高いと評価している事を示しています。この数学6.5%という数字は,数学専攻者の0.7%の9倍以上であり,北海道が得意とする農学18.3%,畜産学・獣医学16.0%に次ぐものとなっています。
「専攻する研究分野」及び「道内においてレベルが高い研究分野」内訳
(北海道東北開発公庫 北海道支店「産学官連携に関する道内研究者の意識調査」P.60)
理学 | 10.7% | 17.2% | |
数学 | 0.7% | 6.5% | |
天文学 | 0.0% | 1.1% | |
物理学 | 0.9% | 3.2% | |
地球科学 | 2.9% | 2.6% | |
化学 | 4.6% | 1.8% | |
生物学 | 1.7% | 0.7% | |
人類学 | 0.0% | 1.4% | |
工学 | 25.7% | 10.7% | |
応用物理学・工学基礎 | 1.7% | 1.3% | |
機械工学 | 4.4% | 1.6% | |
電気電子工学 | 3.5% | 1.4% | |
土木工学 | 5.6% | 2.6% | |
建築学 | 3.1% | 2.3% | |
材料工学 | 3.4% | 0.6% | |
プロセス工学 | 1.1% | 0.3% | |
工業化学 | 2.0% | 0.4% | |
総合工学 | 1.1% | 0.3% | |
農学 | 32.6% | 51.0% | |
農学 | 7.6% | 18.3% | |
農芸化学 | 5.8% | 4.9% | |
林学 | 2.9% | 1.7% | |
水産学 | 3.7% | 6.5% | |
農業経済学 | 2.3% | 1.1% | |
農業工学 | 1.6% | 2.0% | |
畜産学・獣医学 | 8.3% | 16.0% | |
境界農学 | 0.5% | 0.6% | |
医学 | 11.9% | 4.4% | |
複合領域 | 13.8% | 15.0% | |
家政学 | 0.0% | 0.1% | |
科学技術史 | 0.0% | 0.2% | |
体育学 | 0.2% | 0.1% | |
地理学 | 0.0% | 0.8% | |
科学教育・科学教育学 | 0.4% | 0.5% | |
統計科学 | 0.1% | 0.2% | |
情報科学 | 1.5% | 2.4% | |
社会システム工学 | 0.3% | 0.3% | |
自然災害科学 | 0.4% | 1.3% | |
プラズマ理工学 | 0.1% | 0.2% | |
エネルギー学 | 0.9% | 0.7% | |
環境科学 | 2.8% | 3.6% | |
生物化学 | 2.8% | 1.0% | |
基礎生物科学 | 2.0% | 1.4% | |
神経科学 | 0.8% | 0.5% | |
実験動物学 | 0.1% | 0.5% | |
医用生体工学・生体材料学 | 1.6% | 1.5% | |
その他 | 5.3% | 0.6% |
(注1) 分類基準は「科学研究費補助金」の分類に準拠した。
(注2) 四捨五入表示のため大分類の数値と小分類の合計値は一致しない場合がある。
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