てんかんの数学的研究

目的

京都大学数理解析研究所の共同研究(公開型)として研究集会「てんかんの数学的研究」を開催します。 本共同利用事業は、新学術領域研究 「オシロロジー」 において開始した、てんかんに関わる数理系および医学系の共同研究をもとに、広く数理系と医学 系相互の理解を進めることを目指しています。どなたでもご参加ください。

てんかんに関する主要な話題として、広域周波数帯域記録脳波を基礎とする解析、異常な振動現 象としての発作とモデル化を扱います。また、時系列解析に関する数理 科学系の若手研究者から理論面と医学への応用に関する講演を予定して います。

概要

プログラム

6月11日(火)
  • 13:30-14:00 池田昭夫(京大医)「てんかん発作の脳内機構:wide band EEGと病理からのニューロンとグリア連関の臨床病態」
  • 14:10-14:25 梶川駿介(京大医)「発作時直流緩電位(Ictal DC shifts )の類型化の試み:時定数10秒と2秒の比較とクラスター解析およびロジスティック回帰分析による検討」
  • 14:40-15:20 中野直人(京大理)「埋め込み理論とグレブナ基底による力学モデル再構成」
  • 15:30-16:10 上田肇一(富山大理)「連発刺激印加による振動抑制 法に対する数理解析」
  • 16:20-16:50 津田一郎(中部大)「変分原理による脳の機能分化の条件」
6月12日(水)

本共同研究(公開型)の開催にあたっては京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座の皆様にご協力いただいております。