概要
- 線形代数学の基礎を学ぶ。様々なベクトル空間を扱うことに慣れ、ベクトル空間上の線形写像を理解することが目標である。
- 成績は中間期末試験(各50点)の成績のみで判定する。合否は中間期末試験 の成績に平常点を付加して判定し、総計60点以上で合格(C以上)とする。平 常点を付加して60点を越えた場合、10点あるいはB-を上限として成績に加え る。平常点は宿題とレポートの成績から決める。
- 学生証は入室時と退出時にカードリーダーにかざす。出席は次のように評価する:成績が確定した後に58点などCとするかどう か微妙な点数について考慮する場合、出席が半数未満であるとCにはならない。 ここで58点とは例示に過ぎず、半数以上出席しても考慮しないことはある。
- 中間期末試験にはA4サイズ以下の手書き1枚(裏面使用可)を持ち込んで よいものとする。
- 演習サイト(WeBWorK)を開設したので、参照しておく ように。
内容(詳細は変わることがある)
- 10/1 行列の固有値と固有ベクトル(問題5.3:2)
- 10/15 行列の対角化 (問題5.4:2)
- 10/22 一次独立性と内積(問題6.1:1(1)(2),3,4)
- 10/29 正規直交基底と直交行列(問題6.2:1,3,4)
- 11/5 対称行列の対角化(問題6.3:1,2)
- 11/12 一次変換
- 11/19 復習(レポート:中間試験の範囲を1ページにまとめて開始前に提出。)
- 11/26 中間試験(80分:試験範囲は正方行列の固有値・固有ベクトル、 対角化、正規直交基底の構成、に関わる基本的な問題。) 結果, 30点未満のリストに記載ミスがあったので文 字化けと共に修正(2018.12.10)。
- 12/3 ベクトル空間(問題4.1 1,2)
- 12/10 一次独立性、一次独立なベクトルの数、ベクトル空間の基底と 次元(問題4,2 1,2, 問題4.3 1, 問題4.4 1,2,3,4)
- 12/17 線形写像, 線形写像の表現行列(問題5.1 2,4)
- 12/25 (休講)
- 1/7 ベクトル空間と内積、直交化(問題5.2 1,2, 問題6.2 1,2)
- 1/21 復習、授業アンケート(レポート:期末試験の範囲を1ページにまとめて開始前に提出。)
- 1/28 期末試験(80分:試験範囲は中間試験より後の内容。)
- 2/4 (休講)
参考書
- 斎藤正彦「線形代数演習(基礎数学4)」(東大出版会)
- 佐竹一郎「線形代数(数学選書1)」(裳華房)
- 佐竹一郎「線形代数(共立講座21世紀の数学 2)」(共立出版)
参考資料
資料:大学数学のための準備(ギリシャ文字、数学記号等) http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/candidate/GUIDE.pdf注意等
成績に関連する資料は5年程度の期間保存することになっているため、提出した宿題、レポート、答案は返却できない。参考書はシラバス指定の一冊を予復習に使うことが望ましい。
参考書
どちらか一冊で良い。2. は1学期に線形代数学Iの参考書が「行列と連立一次方程式」だった者に勧める。- 入門線形代数学 / 三宅 : 培風館
- 線形写像と固有値 / 石川他 : 共立出版
試験と成績について
- 講義内容について一定の水準に達していれば確実に合格する。試験で多少失敗しても、実際の到達度を反映するために平常点を参入する。
- 到達度を判定する試験であり、落とすための試験ではない。過度に神経質になってはいけない。
- 中間試験を休んだ場合は期末試験の点数を1.7倍することで成績とする。期末試験の方が 高度な内容となるから、意図的に休むことは一般に不利である。期末試験を 止むなく欠席する場合(インフルエンザなど)は第16週に追試験とする。診 断書等、欠席が正当である事由を説明できるものを用意すること。
- 最終回終了後の成績の問い合わせ等は受け付けない。
- やむを得ず試験を欠席する場合(例えば、事故での入院、他人に伝染する可能性のある病気、親族の不幸、など)は何らかの手段で担当教員まで連絡を取ること。
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