【 セミナー心得 】 (オリジナル)


2003年11月6日更新. セミナー案内 に戻る.  セミナー参加・発表心得 (参考資料) 2005年版 に戻る.  index に戻る.
 

セミナー参加・発表心得 (参考資料)


テキストは最低2回通読する (発表担当箇所でないところでも).

最低週2日に分けて発表の準備をする. 1日目で通読し、大体の内容をつかみ、議論の筋道や計算をチェックし、疑問点をぬきだす.問があれば、それを解いてみる.2日目は疑問点の解決、発表用原稿・メモの作成、問の解答づくりにあてる.準備は短い時間でもよいが,集中してやることを心がける.(週1日でなく2日予習する.)

ノート(またはそれに類するもの)を2種類用意する. 1つは,テキストを理解するときの覚書、計算のための雑記帳,疑問点についての考察、などを書き,もう1つは,発表用原稿・メモ、問の解答用として用いる.

テキストのどの部分を重点的に説明するか,どの部分は軽く触れ,あるいは省略するか, を自分で判断する. さらに,テキストにない具体例を説明するなど,自分で補足説明を付け加える.

発表するときは、テキストを見ないで,準備した発表用原稿・メモを見て話す. 発表担当でない人は,自分のノートを参考にしながら聞き,協力しながら参加しなければならない.自分の疑問点のうち未解決のものについてその場で質問してよい.

黒板に書いているとき以外は,正面を見て,聴衆の反応を確かめる.質問に対しては,質問者の目を見て誠実に答える(努力をする). 部屋の後方に座っている人を2名,前方に座っている人1名を勝手に(適当に)自分で決めて,それらの人の顔を順番に見ながら話すと,全員に向かって話しているように感じられるので, そうすることを勧める.

●セミナー後、疑問点、自分の納得のいかない点が残ったら必ず記録しておく.後で解決できるかもしれない.
さらに,私(石川)自身も,いつも心掛けていること:

テキストに何が書いてあるか,ということを報告するのがセミナーの目的ではない. そこにある数学的事実は何か,ということを説明しなければならない. たとえ話をすると, 一社だけの新聞を読んで,新聞にはこう書いてありました,ということをただ 報告するのではなく,この新聞にはこう書いてありますが, いままでの経緯から判断して,こう解釈するが適当です. 別の新聞にはこう書いてあって,テレビでは こう報道しています.総合して判断すると,「事実はこうである」と推測されます. 必要があればそれを検証する覚悟です. という具合に発表するのが,セミナーの理想の姿である.

誠実に発表しなければいけない. "数学的なウソ"を平気で言ってはいけない. よく考えて,正しいことだけを言うように努力し,心掛けること. 無意識にでも,ごまかさないこと. (日常生活において正直かどうか,ということは セミナーとは関係ないので,関知しない.まあ,正直な方が好ましいけれども.)
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© Goo Ishikawa