鈴木のところで大学院指導を希望される方へ
最近私のもとで大学院の指導を受けたい,という連絡を多くいただくので,簡単な情報をまとめておきます. 私は作用素環論,離散群を主に研究しています.(これまでの論文のアブストラクト,イントロダクションや,雑誌「数理科学」に書いた記事(2本 あります)を眺めていただければ,だいたいの雰囲気がつかめるかと思います.) したがって指導を希望される方は,それらの周辺分野を本や論文などを通して学んでいくことになります. ・必要な前提知識. まず最低限レベルとして,微分積分学,線形代数学,集合と位相,測度論,関数解析学程度の学部で習っているはずの数学は (単に計算できる,問題が解けるというだけでなく) 理論の内容をしっかり理解している必要があります. これらは(純粋)数学を組み立てるための基本言語となるので, 理解がいい加減なまま,私のところに進学しても,得るものは少ないでしょう. (例えば基本的な概念の定義や,主要な定理を説明することができない,基本的な例・反例を挙げることができない,などは論外です.) また,今後の伸びを考えると,学力だけでなく,わからない・知らないことがあったらしっかりと調べ, だましだましの曖昧なままにしない,といった学習態度・習慣がより重要であると思います. ・博士課程へ進学し,研究者を目指すことを考えている人には,当然さらに高い水準が求められます. たとえば, 河東先生の有名記事が参考になるでしょう. このくらいのことを実行できない人が博士課程に進学しても,あまりいい結果にはならないと思います. [東大の(人気)研究室と同水準の要求をするのは厳しすぎるのではないか,と思うかもしれませんが, 大学などの研究機関に就職を目指す場合,当然そういった人たちとも競合しながら,渡り歩いていかなければなりません. (今後も大学の規模縮小,人員・予算削減などの環境悪化は避けられない社会の流れになると思われます.) したがって,同水準(以上)の努力が要求されるのも当然のことでしょう.] *これも勘違いしている人が多いように印象を受けますが,例えば博士課程に進学して学位を取得さえすれば, どこかの大学あるいは研究機関に(半)自動的に就職できる,というような制度にはなっていません. あくまでも最終的に自分の人生に責任を負えるのは自分自身だけですので, 博士課程に進学して何をやりたいのか,博士号を取得して,その先で自分に何ができるのか, 熟考の上での判断をされるべきでしょう. ・受験を考えている人は,連絡をいただければZoomなどでの面談を受け付けます. (合否に影響することはありませんが,あらかじめ事情や状況を把握しておいた方が,お互い有益でしょう.) なお,事前の面談の有無に依らず,他の大学院生の受け入れ状況や,学力水準によっては, 大学院試験に合格した場合でも私の研究室では受け入れできないことがあります. 最終更新:2026/05/31 Back to the main Index.