製本する際に使う表紙の厚紙で窓が空いているものがあります. その表紙にあわせてタイトルなどの位置を決めたいことがありますが, そういう時に使用するスタイルファイルです.
ここにあるnucoverwithwindow.sty
をダウンロードし, 使いたい文書のTeXソースと同じ所にでも置く.
プリアンブルに\usepackage{nucoverwithwindow}を書いておく.
次の様なコマンドを書いて, 窓枠の左上の座標と 窓枠のサイズを指定する. 座標は紙の左上から計る:
\setWindowTopPosition{6.1cm}
\setWindowRightPosition{6.1cm}
\setWindowWidth{9.8cm}
\setWindowHeight{5cm}
ただし, jsarticleなどを使うときには次のようにtrueinなどを使う. 座標を指定する時に左上のマージンを1trueinとオプション引数で指定するなど注意:
\setWindowTopPosition[1truein]{6.1truecm}
\setWindowRightPosition[1truein]{6.1truecm}
\setWindowWidth{9.8truecm}
\setWindowHeight{5truecm}
本文として次を書きます.
\begin{blockoverwindow}
窓の上部に書きたいことをかく.
\end{blockoverwindow}
\begin{blockofwindow}
まどの所に書きたいことをかく.
\end{blockofwindow}
窓の下に書きたいことは, blockofwindow環境がおわってから普通に書いて下さい.
窓枠が綴じ白のために左右によっていることがあります.
そのため, 窓上部の部分の中心が窓の中心とずれることがあります.
中心を揃えたい場合は,
blockoverwindow環境ではなく
centerblockoverwindow環境を使ってみて下さい.
また, 窓枠の下部に中心を揃えて書くために,
centerblockbellowwindow環境というのも定義しています.
垂直方向の位置は\begin{blockofwindow}[t]などのように,
t(上部)
c(中央)
b(下部)
をオプションとして与えることで指定できます.
なお, blockofwindow環境でのデフォルトはc
それ以外の環境ではtです.
このスタイルファイルはLaTeXのレイアウトパラメータは変更しません. ですので, 通常の本文とも共存できるはずです. 窓枠に合わせた分を書いたらその後に普通に書き続けて下さい.
もし窓枠の大きさなどの設定をしなかった場合には, デフォルトでは ボードランドカバー 窓有 1086 とかいう商品の設定になっています. 深い理由はありません.
テスト用のソースなどはここに適当に放置してあります.
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