1997年7月にある神秘的な体験をし, それが元になって出来た自分にとって 記念すべき論文. この年から研究対象が正則シンプレクティック多様体 関連に変わった.
論文 4 をとある人に見せたところ, 「どうしてそんな中途半端な結果を 出したんや!」と怒られてしまった. これではいかん, と論文 4 の やり残しをまとめたもの. 簡潔な証明を思いついたときには とても嬉しかった.
1999年の秋に E.N.S. へ2ヶ月ほど滞在したのだが, 出がけに とある人から「手ぶらで帰ってきたら恥ずかしいですね〜」と 釘を刺されてしまった. その励まし(?)に答えるべく, 必死に 結果を追い求めた結果がこの論文. ホスト役の教授にも喜んでもらえた.
時系列としては論文 6 よりも前に完成したもの. 自分では面白い 現象を見つけた気がしているのだが, 思ったより反応が鈍くて がっかりした覚えがある.
論文 6 と同じく, E.N.S. にいたときに考えたことが元ネタ. 論文 7 の一般化も含んでいるので, 特に論文の後半は繁雑になって しまったのは残念. もっと簡潔な証明が見つかれば良いのだが.
コンパクト正則シンプレクティック多様体は 自然に HyperKaehler 多様体の構造を持つ. このことから Twistor 変形という協力な道具が使えるようになる. この道具を利用して様々な結果が得られているのだが, 基本的に計量を考えない幾何学をやっている物として, この道具に頼らない証明があるかどうかは 興味のあるところである. この論文では藤木の関係式に ついて Twistor 変形を使わない証明の発展を試みた.