Department of Mathematics
Hokkaido University

ミニワークショップ 統計多様体の幾何学とその周辺 (6)

日時:2015年3月9日(月)〜10日(火)
場所:北海道大学理学部 4号館501
連絡先: 古畑 仁

9日(月)

13:00 Mirjana MILIJEVIC (北海道大)  Statistical manifolds and its CR submanifold theory

14:45 清 智也(慶應義塾大)  ホロノミック勾配法における接続の役割

16:30 長谷川 和志 (金沢大)  ツイスターリフトを持つアファインはめ込みに対する種々の射影不変量
講演要旨:  接続の与えられた偶数次元の多様体へのアファインはめ込みで, ツイスターリフトとよばれるツイスター空間への写像を持つようなものを考える. 定義や関連する基本的な性質等をなるべく詳しく述べ, このようなはめ込みに対する射影不変な量・性質を紹介する. 種々の概念はリーマン幾何学の場合から容易に類推できるものだが, アファインの場合の状況が 必ずしもリーマンの場合と同様ではないことを示す例があるほか, このようなはめ込みはツイスタープログラムの考え方からも興味深いと思われる.

18:30 懇親会

10日(火)

10:00 長谷川 和志 (金沢大)  ツイスター正則なアファイン曲面について
講演要旨:  引き続き,ツイスターリフトを持つアファインはめ込みを考える. ツイスター空間上に自然に定義される概複素構造に関して ツイスターリフトが正則であるとき,そのアファインはめ込みは ツイスター正則であるとよぶ. 特に,この性質は射影不変な性質である. ここでは,ツイスター正則な曲面の性質について説明する. 例えば,前講演で与えた射影不変な積分量がこの場合には離散的な値をとる ことなどを紹介する.

13:00 清 智也 (慶應義塾大)  相関行列の空間とリーマン沈め込み

14:45 秦泉寺 雅夫 (北海道大)  フロベニウス多様体とミラー対称性

16:30 伊藤 光弘 (筑波大)  Fisher 情報計量の幾何学とその重心写像への応用
講演要旨:  Thomas Friedrich が発展させた 確率測度の空間の上のFisher 情報計量の幾何学と, 測地線に関する最近の結果; 測地線の簡明な表現式導出や 二つの任意確率測度を一意的に測地線で結ぶことができる: などをやさしく紹介します. これらの結果は Friedrich の結果のさらなる発展を与えるものです. Hadamard 多様体の上に定義される重心写像への応用について後半お話しします.

18:00 終了予定


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