Mathematics for various disciplines ガラスに吸着した色素分子の一分子観察―ランダムウォークと拡散―

Date
2007-01-31 10:30 - 2007-01-31 11:30
Place
Graduate School of Mathematical Sciences the University of Tokyo, Room #123
Speaker/Organizer
Masahiro Kotani(Gakushuin University)
 
夜空の星を望遠鏡で観察できる。星の望遠鏡観察から星の一生、ひいては宇宙の成因まで議論できる。同様に蛍光を使えば色素分子一匹を顕微鏡で見ることができる。一分子観察は個々の分子の挙動が見えるので、分子レベルでの確率的な過程を調べる手段、分子のおかれた環境の不均一を研究する手段になることが認識されてきた。ガラスの上に希薄に吸着した蛍光性の色素を使って分子の表面拡散をしらべた。平均自乗偏位は時間に比例して増大するようにみえ、これから拡散係数を見積もることができる。このようにして求めた拡散係数は測定環境の湿度に大きく依存することがわかった。こうして、問題はガラス表面にある数ナノメートルの吸着水のなかでの色素分子の運動の議論になってきた。拡散係数に場所ムラはあるのか、時間依存性はあるのか、実験は進行中である。

http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/various/index_en.html