日立北大ラボカフェ:量子コンピュータ・量子アニーリングの基礎と最新研究開発動向

開催日時
2017年   12月 19日 9時 00分 ~ 2017年   12月 19日 12時 00分
場所
理学部3号館210号室
講演者
川畑史郎 氏(産業技術総合研究所ナノエレクトロニクス研究部門・グループ長)
 
■ タイトル:
量子コンピュータ・量子アニーリングの基礎と最新研究開発動向

■ アブストラクト:
 近年、Webや新聞等で量子コンピュータや量子アニーリングというキーワードが世間を賑わせています。これらは、量子力学を情報処理に積極的に利用したコンピュータです。数年前まで、その商用化は遠い遠い未来の話と思われていました。ところが、2011年にカナダのベンチャー企業D-Wave Systemsが「量子アニーリングマシン」を製品化し、2013年にGoogle、NASA、ロッキード・マーティンに販売しました。つまり、量子力学原理に基づく計算機は既に商用化されているのです。
 量子コンピュータは汎用量子コンピュータあるいはゲート型量子コンピュータとも呼ばれ、あらゆるコンピュータの上位互換として位置づけけられます。量子コンピュータを用いることによって因数分解、機械学習、量子化学計算等を高速に解くことができるためGoogle、Microsoft、Intel、IBMなど世界的大企業がその商用化に向けた研究開発を行っています。また多くのベンチャー企業も世界中で続々と創業しています。一方、量子アニーリングは、量子揺らぎを制御することによって組合せ最適化問題を解く手法で、東工大の西森秀稔教授と門脇正史氏によって1998年に提唱されました。組合せ最適化問題は、人工知能、金融、製造、運輸、農業、創薬等ありとあらゆる産業分野において現れるため、D-Wave Systemsによる商用化以降、世界の名だたる企業やベンチャー企業がこの分野に続々と参入しています。
 本セミナーにおいては、量子コンピュータと量子アニーリングの基礎から最新の研究・ビジネス展開まで、できるだけ平易な解説を行います。また産業技術総合研究所ですすめている超伝導量子アニーリングマシンの研究開発についても紹介を行います。




関連項目

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