数理物理学セミナー:ランダムな環境下における自己回避歩行モデルの臨界点について

開催日時
2016年   12月 15日 16時 30分 ~ 2016年   12月 15日 17時 30分
場所
3-210
講演者
千野由喜
 
概要:
ランダムな環境下でランダムな現象を考える disordered system を扱いたいと思います.統計力学の主な興味というのは相転移・臨界現象を考察することにありますが, disordered system ではその相転移・臨界現象が,環境をランダマイズすることによってどのような影響をどれだけ受けるかを考えます.今回お話しするモデルでは,線形高分子鎖を,特に体積排除効果に着目してモデル化した自己回避歩行(Self-avoiding walk:SAW)が,各辺に対してランダムにポテンシャルを付与した格子の上でどう振舞うのかを考えます.Disordered system のような二重のランダムネスを持つモデルにおける重要な概念に quenched と annealed という考え方があり,今回のモデルにおけるそれぞれの臨界点を主な話題として,二重のランダムネスを持つモデルを解析する手法の一例を紹介できたらと思っています.

関連項目

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