第13回 北大MMCセミナー らせん転位の共回転対による結晶表面の成長速度

開催日時
2013年   8月 1日 16時 30分 ~ 2013年   8月 1日 18時 00分
場所
電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館 5F講義室 北(北12条西7丁目)
講演者
大塚 岳(群馬大学)
 
タイトル:

らせん転位の共回転対による結晶表面の成長速度

アブストラクト:

等高線法を用いた結晶のスパイラル成長の数理モデルを用いて、共回転対と呼ばれる、同じ回転方向を示すらせん転位の対による結晶表面の成長速度について考察する。Burton-Cabrera-Frankによると、対の距離がある臨界距離より遠い場合は単独のらせん転位による結晶表面の成長と見分けが付かないとされる。他方その臨界距離より近い場合は、対を限りなく近づけた時の成長速度が単独のらせん転位の2倍になるとされるが、その中間の距離において成長速度がどうなるかという評価式は与えられていない。そこで上記の事実について数値計算実験を行った結果、臨界距離にずれがあることを発見した。そこで共回転対による成長速度の評価を行い、その観点から臨界距離の新しい定義とその数値を与え、これが数値計算実験の結果と非常に良く合うことを報告する。評価と臨界距離の改善において重要な役割を果たしたのは単独のらせん転位により与えられるスパイラルステップの回転速度で、Burton-Cabrera-Frankはこれをアルキメデスのらせんによる近似から計算していた。この結果をより精度の良いものに改めることによりある程度の指標となる成長速度の評価式を得ることができた。

第13回北大MMCセミナーポスター

関連項目

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