DCSセミナー第14回 量子ウォークに関する最近の話題

開催日時
2010年   6月 15日 17時 00分 ~ 2010年   6月 15日 18時 00分
場所
北海道大学理学部5号館302室 
講演者
今野紀雄 教授 (横浜国立大学)
 
 量子ウォークはランダムウォークの量子版として,量子コンピュータ周辺などから,2000 年頃より様々な分野の研究者によって本格的に研究され始めたモデルである[1-3].量子ウォークはランダムウォークに比べて,拡散しやすい性質を持つ一方で,ある場合には,出発点に留まるような局在化も起こる.

 最近,空間的に一様な場合だけでなく,非一様な環境下での量子ウォークの解析が始まり,注目を集めているので,我々の研究を中心に関連の研究も含め紹介したい(例えば,[4,5]).また,グラフ同型性判定問題,ゼータ関数との関係 [6] など,別の新しい話題についても触れたい.


  1. Venegas-Andraca, S. E.: Quantum Walks for Computer Scientists. Morgan and Claypool (2008).


  2. Konno, N.: Quantum Walks. Lecture Notes in Mathematics, Vol.1954, pp.309-452, Springer (2008).


  3. 今野紀雄:量子ウォークの数理.産業図書 (2008).


  4. Konno, N.: Localization of an inhomogeneous discrete-time quantum walk on the line. Quantum Inf. Proc. 9, 405-418 (2010).


  5. Cantero, M. J., Grunbaum, F. A., Moral, L., Velazquez, L.: One-dimensional quantum walks with one defect. arXiv:1010.5762.


  6. Konno, N., Sato, I.: On the relation between quantum walks and zeta functions. Quantum Inf. Proc. (in press), arXiv:1103.0079.





関連項目

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