談話会 津田一郎「心は数学である:第二種自己組織化の可能性」、小野 薫(京大)「シンプレクティック幾何における正則曲線の方法」

開催日時
2015年   12月 22日 15時 00分 ~   17時 30分
場所
北海道大学理学部3号館205号室
講演者
津田一郎、小野 薫
 
15:00-16:00 津田一郎
16:00-16:30 Tea Time (理学部3号館5階コモンスペース)
16:30-17:30 小野 薫(京大数理解析研究所)
18:00-      懇親会

津田一郎 (北海道大学)
タイトル:心は数学である:第二種自己組織化の可能性
要旨:人の心とは何かという問いに対して古来よりさまざまな考えが提案されてきた。最近の脳科学では、脳の神経活動が心を表現するという考えが一般である。しかしながら、私はあるときふと心とは数学ではないかと思い、この文脈で心と脳の問題を考えるようになった。“抽象的な心”(数学)が個々の脳を通過する過程で脳という身体の一器官に拘束条件を与えることで脳に機能分化が生じ個々の心が現れるという考えに取り憑かれた。そこで、この考えを作業仮説として、脳の機能分化の問題を考えた。すると、従来の自己組織化理論とは異なる様相がそこにあることが徐々にわかってきた。研究はまだ途中の段階だが、その具体例をいくつか示すことで、第二種自己組織化の存在を浮かび上がらせ、新しい数学的定式化の必要性を強調したい。

小野 薫 (京大数理解析研究所)
タイトル:シンプレクティック幾何における正則曲線の方法
要旨:Gromov の仕事以来、シンプレクティック構造の研究の中で正則曲線やその仲間は重要な役割を果たしてきた。その様子をいくつか紹介した後で、Lagrange 部分多様体のFloer 理論とその応用をお話ししたい。(後半部の基礎部分は私の北大在籍中の深谷氏、Oh 氏、太田氏との共同研究によります。この仕事を始めた頃と今とでは周りの様子もかなり変わりました。)


関連項目

研究集会・セミナー・集中講義の一覧へ