第48回附属社会創造数学センター主催北大MMCセミナー  這行運動における適応性とその力学的数理モデル

開催日時
2015年   12月 4日 16時 30分 ~ 2015年   12月 4日 18時 00分
場所
電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館5F北側講義室(北12条西7丁目)
講演者
黒田 茂氏 (北海道大学電子科学研究所)
 
Abstract:
筋肉の収縮波を用いた這行運動は,多くの生物種にわたり広く見られる.たとえば,プラナリア,ヒル,アメフラシ,ナメクジ,ヒザラガイ,ミミズ,など.収縮と弛緩の波が体の前後軸に添って伝播すると,体が地面を後方に蹴って体自身はその反作用で前進する.しかしながら,この運動波は前向き(順向波)と後ろ向き(逆向波)のどちらもあって,過去百年にわたり注目されてきた.一方,ムカデやヤスデのような脚式這行動物でも実は同様のことが知られている.すなわち,足先に注目すると足並みの疎密波が体軸に添って伝播するのだが,やはり前向きと後ろ向きの場合がある.近年の力学解析により,脚の疎密波は移動運動において非脚式這行の筋肉波と同じ役割をもち、脚式と非脚式の這行運動はある意味で共通の機構をもつことが明らかになってきた。またこのような運動波を様々な状況下で観察してみると、ある種の動物(ムカデ)では波の向きが反転するなど非常に動的に変化することもわかってきた。本セミナーでは、我々がこれまで行ってきた観察例と、それらに基づく這行運動の共通力学モデルについて紹介する。

第48回附属社会創造数学センター主催北大MMCセミナー

関連項目

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