偏微分方程式セミナー: コリオリ力と密度成層付きNavier-Stokes方程式及びそれに関連する話題について

開催日時
2011年   6月 27日 16時 30分 ~ 2011年   6月 27日 17時 30分
場所
北大理学部3号館202室
講演者
米田 剛 (北海道大学 理学研究院)
 
風力発電開発における風況予測や地球温暖化の将来予測に対しては、「コリオリ力と密度成層付きNavier-Stokes方程式」に基づく或る流体方程式の数値シミュレーションが沢山行われてきている。 コリオリ力とは地球の自転によって引き起こされる力のことをいう。密度成層は簡単に言って「大気は暖まると上空へと上昇し、冷却されると地面へと下降する」という物理効果を表したものである。そのコリオリ力の安定化効果に関する純粋数学的な研究としてはBabin-Mahalov-Nicolaenkoが1997年に、速度場が周期的な場合のコリオリ力の安定化効果を示した。一方、空間無限で減衰している速度場の場合は2006年にChemin-Desjardins-Gallagher-Grenierがそのコリオリ力の安定化効果を示した。本講演では上述以外の幾つかの状況下、例えば速度場が概周期的な場合でもコリオリ力や密度成層が安定化効果を有することを数学的に説明する。また、残りの時間を使って「流体の局所的振る舞いの数学解析」に有効であろう新しい解析手法の提案を試みたい。


関連項目

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