学生座談会3

2016年10月03日

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――自分の研究が世の中に関わってると思うことはありますか?

福:そうですね。僕は、偏微分方程式やってるんですけど。例えば交通モデルなんかも微分方程式で表されたりしてて、渋滞はなぜ起こるのかとか、どんなことが渋滞の発生につながるのかなんかも研究されてます。まあ渋滞っていうと、みんな車の渋滞を思い浮かべると思う12んですけど、それだけじゃなくて。例えば脳内で細胞内での物質輸送みたいなのがあって、それがうまくいかなくて脳神経疾患を引き起こしたりするって医学では言われているらしくて。その原因が、脳内で物質が渋滞しちゃって行き詰ってるかららしいんです。そういうのを微分方程式モデルを立てて、シュミレーションしたり、先行研究では医学と数学で共同研究してるらしいんですよ。
僕がやってるのはまだそこまで応用寄りじゃないですけど、そういう方程式をもうちょっと一般化した偏微分方程式をやってます。
そういった風に数学が世の中の結構いろんな分野に応用されているので、そこが僕は楽しいと思う。

長:すごいわかりやすいですね。

佐:さすがだ。

 

――みんな、こういうことやりたいな、とかあるの?
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佐:僕は、いやまあ・・・夢みたいのがあるんですけど。数学ってなんで人気ないんだろうって思うんですよね(笑)。何が嫌いかって、数学の嫌いな人って論理的な部分ってのが、嫌いっていうか、苦手。逆に楽しいものって言ったら人の感情を動かすもの。だから文系の方がある意味みんな人気あるかもしれない。だから数学っていうのを論理的な構造を感情的な、例えば何かのデザインであったりとか、すごい数理的な、マンデルーブロ集合とか、美しい形で表現する、そうすれば人の感情が動く。なのに論理的な背景がある。それにすごい可能性を感じるって言うか。だから僕はそういうことができたらなって、考えてますけど。具体的にはどうすればいいか。

金:佐々木君めっちゃ考えてると思った!俺は好きだからやってるだけで(笑)
ただ、みんなも言ってる様に自分が面白いなって感じるものは人にもわかってもらいたいなっていうのはあるので、せっかく自分が面白いって感じていることを、なんで面白いのかとかしっかり説明できるようになってそれは人に伝えて、面白さを共有できたらいいなとは思ってます。将来は研究者を目指そうと思って。

佐:僕は将来セールスエンジニアになりたい、と。営業なんですけど、技術営業。技術的なわかりにくさを一般の人にわかりやすく伝えるっていうか。なんか僕の性にあってる気がして。

――そこに、今数学で学んでること、勉強してること、直接じゃないかもしれないけど、姿勢とかは活かせそう?

佐:姿勢はすごいあると思います。そもそもそれが数学科の強みだと思うっていうか。学んだことそのまま活かすっていうのはできないかもしれないんですけど、数学科のひと分野を極めたっていうのはそれだけですごい価値のある事だと思う。やっぱりみんなが苦手な分野をやった、っていうのはすごい自信が持てることだと。

大:僕も就職は自分次第だということはすごい感じました。

澤:結局ね!
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長:自分が思ってた以上に北大数学科の就職支援は厚いっていうのにびっくりした。数学科入ったからといってその先の就職ルートがものすごく限られるとか、ネットとかだったら「数学入ったらもう教員かSEになるしかない」みたいなすごい書いてるけど、でも思ってた以上にいろんな分野にいけるから別にそんなに、そうでもないじゃんって思いました。

金:みんなが思ってる就職のイメージって大学で学んだことを直接活かすっていう。工学部とかだったらそのイメージもわきやすいと思うし、数学は何に活かせるのかってよく言われるんですけど、入ってみて学科紹介とか見て、就職支援が厚いんだなっていうのを知ると、数学科でやった内容が自分にどれだけ糧になってるのか、みたいなものが大切だと思うので、実際は全然関係ないのかなって思うんですよね。

福:自分の研究を直接は活かせないかもしれないけど、それが糧になってるというか、どんな職についても活かせる、そういう力こそが大事だってことだね。
僕は最初、偏微分法的式自体を面白いと思って取り組みました。こんな簡単な形なのにこんなに難しいのかとか、そういう数学としての面白さから入って。
でも、どんどんどんどん勉強していくうちに、さっきの交通モデルとか、バックグラウンドにそういうのがあるんだとか。自分の研究とは直接関係ないけど、関連する方程式にこういうのがある、とかを知ったらさらに面白くなりました。数学だけの面白さじゃなくて現実味を帯びてきて、数学やってて意味があるんだって自信にもなりましたね。僕はそういう数学をもっと勉強していきたいので、博士まで進学して、研究を続けたいなって思います。

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――そういう、数学の幅広さ、面白さをもっと多くの人にわかってもらえると良いよね。今回、みんなの話がきけてとても参考になりました。ありがとうございました。

みんな:ありがとうございました。

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