渡邊 亮(2008年度学部4年)

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Q. 出身高校を教えて下さい。

出身高校は札幌東高校です。

Q. 数学科に入ろうと思った理由は何ですか?

高校の頃に数学が好きだったからですね。今から思うと,大学数学とは全然違うというのは解るんですが。それでも高校の数学は,他の教科と比べるとすごくシンプルで,そういう単純な世界が好きだから高校数学も好きでした。それで,大学に進学してからも学びたいと思いました。

Q. 大学の数学と高校の数学は,どういった点が違いますか?

大学数学の方がより,積み重ねという表現が適切な感じがします。それこそブロックを積み上げていくような感覚が大学数学にはありますね。

Q. そういう違いを感じたのは何年生くらいの時ですか?

1年生の時の集合論の講義で,すでに感じていました。想像もしてなかったくらいの根底から授業が始まったのですが,それが少し積み重なっただけで,パズルのような面白さがありました。そして2〜3年生になって代数学や解析学それぞれでその一つ一つを使うようになると,先ほど言ったようなことを更に意識させられて,面白いなと思いました。

Q. 自分の勉強姿勢の変化などありましたら教えて下さい。

4年生になって講義がかなり減って,しかしその代わりにセミナーのウェイトが増えたりと,つまり講義以外に力を入れるようになりました。それ以前は講義で手一杯でしたね。

Q. 講義とセミナーの違いはありますか?

違いはあまり意識していないのですが,授業を聞く立場から見ると,授業をする側の人がしっかり理解しているかしていないかで違いが生まれると思います。先生方は授業の内容を含めた,数学の一環の流れをご存知ですよね。それを踏まえて定理の立ち位置など説明されるととてもわかりやすいのですが,僕らのセミナーとなると,その場その場で進めていくしかなくて,何が重要かわからなかったりします。

Q. 講義が解らなかった事はありますか?

ありますよ。線形代数のジョルダン標準形の存在の証明が,とても長いので見通しもよく解らず,全く理解できないまま,テストのために標準形の求め方だけ暗記したなんてことがありました。そのあと2年ほど経ってからですが,自分なりに復習しましたね。

Q. 数学で興味のある分野がありましたら,またその理由がありましたら教えて下さい。

僕は今4年生ですが,院に入ったら代数幾何学を勉強したいと思ってます。その理由はあまり大した事ではなくて,院試が僕にとってはとても大きかったんです。院試を受ける時には少なくとも,自分の進路を決めていなければならない。ということで進路,特に,興味のある分野を決める必要があるなと思っていた時に,たまたまセミナーで「ヒルベルトの零点定理」というものを扱いました。その定理の説明に,幾何と代数を結びつける,とあったので,これはすごい定理なんだと思い込んでしまいまして。そうして代数幾何を選びました。実際,今その用意をしている段階なのですが,まあまあ面白そうだなと思ってます。

Q. 大学院に行こうと思った理由は,もう少し数学を続けていきたかったからですか?

そうですね。学部生の内で終わってしまうのは勿体ないと思いました。どうしても学部の授業は広く浅く,となってしまうので,何かを専門的につきつめてみたいと憧れてしまったと思います。

Q. 後輩へのアドバイスがありましたらお願いします。

大学院で何を学ぶかは,なかなか1年生から4年生の間では決められないと思います。なので自分のためと思って,できるだけ広く,自分は興味がないような分野の数学も,聴講という形でも色々講義は聞けるので,手を広げてみると良いのではと思います。

Q. どうもありがとうございました。

2009年(平成21年) 1月 インタビュー実施