北山義大(2006年度修士2年・幾何系)

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Q. 出身高校と出身大学を教えて下さい。

出身高校は札幌平岸高校です。学部は北大です。

Q. 北大の大学院を選んだのは何故ですか?

高校の時から数学教員になろうと考えていたので、どうせ教員になるなら、教える内容の先の事も勉強したいと思いました。それに、先端の研究をかじれるくらいになった方がカッコイイかなと思いまして(笑)。教える内容しか知らないというのは、教員として自信が持てないと思いますし、そうなると教わる生徒も不幸なんじゃないかと思いましたので、学部の頃から大学院進学を決めていました。北大を選んだのは、出身地で専門的に研究できるということが大きいです。

Q. 北大の大学院理学院の試験はどうでしたか?

数学レポートは自分の好きな事についてまとめてよいのですが、結構大変でした。ただ、まとめる作業を通じてすごく良い勉強になりましたね。面接の時は、自分のよく知っている先生が面接官だったので特に緊張はしませんでした。

Q. 大学院理学院の試験では、どんな準備をしたら良いですか?

興味のある定理に早めに目を付けて、少しずつ整理していくのが良いと思います。また、具体例をたくさん用意しておくと口頭試問対策になります。

北大は外部からの受験生が、他の大学院より多いんじゃないでしょうか。色んな人と交流できるし、筆記試験に比べてリスクも少ないので、おっくうがらずに受験してほしいと思います。

Q. 現在はどんな研究をされてますか?

専攻は位相幾何学です。図形をゴム膜のように伸ばしたり縮めたりする変換を考えますが、研究対象はそれの代数的な不変量です。(コ)ホモロジー群が消滅するような特徴付けや軌道多面体的オイラー数について研究しています。

Q. いつごろからその分野の研究をしようと思ったのですか?

学部の1年生の時に、今やっている勉強以外に先々どういうものがあるのか図書館の本を色々調べました。その時に手に取った松本幸夫先生の「トポロジー入門」という本が、グニャグニャした図形の絵がふんだんに書かれていて、面白そうだなと思ったのがきっかけです。

Q. 資格試験はどうでしたか?難しかったですか?

ぼちぼちですね(笑)。難易度に関しては運もありますが、一度合格すると単位
になるので、研究にさける時間が増えて良い制度だと思います。

Q. 教員志望という事ですが、卒業後の事は何か考えていますか?

今後も教員志望です。7月から教員採用試験が始まるのでその勉強をしているところです。

Q. 大学院理学院で学んだ事で、教員になるために役立ちましたか?

専門性がより高まりました。学部で教わる内容は基礎的な内容で、どこの総合大学に行っても教員養成の大学に行ってもそんなに差はないと思うのですが、大学院に入るとその差は大きくなると思います。教員になってその専門性をそのまま使う訳ではないんですけれど、自分の大きな基盤になりますね。あと、事務的には専修免許が取れて、働いてからの給料も違うはずです。

Q. 大学院理学院で学んだ事は、当初の希望通りになりましたか?

そうですね、セミナーで読んでいる論文が、昨年の出版だったり、プレプリントだったりして、最近の研究について勉強しているんだなという実感があります。

Q. 北大の大学院に進学を考えている学生に,メッセージはありますか?

大学院に入って何が違うかというと、研究室の存在だと思います。学部の頃だと講義やセミナーのために来るだけで、友人と会う機会も少なかったりで、勉強も家や図書館でと孤独な作業だったと思うんですよ。本来孤独であるべきなのかもしれないですけれど、数学の研究は(笑)。でも、修士に入ると研究室に配属されて、机が与えられて、沢山の仲間と時には談笑しながら、皆で数学を共有できるという雰囲気がとても素晴らしいと思います。

2006年(平成18年) 5月インタビュー実施