Colloquium 量子確率論とグラフのスペクトル解析

Date
2009-02-18 16:30 - 2009-02-18 17:30
Place
Faculty of Science Building #8 Room 309
Speaker/Organizer
Nobuaki Obata (Tohoku University)
 
量子確率論は,コルモゴロフ流の確率論(測度論的確率論)の代数構造に着目して,それを非可換的に拡張したものといえる.非可換性を反映して様々な独立性が導入され,それに付随した中心極限定理や確率過程が研究されている.このような独立性の諸概念をはじめ,量子分解や分割の統計といった量子確率論に特有な手法は,グラフのスペクトル解析に新しい観点を与えつつある.特に,成長するグラフの漸近的スペクトル解析に関連して,最近の成果を紹介したい.参考書[1] 明出伊類似・尾畑伸明:量子確率論の基礎、牧野書店[2] A. Hora and N. Obata: Quantum Probability and Spectral Analysis of Graphs, Springer, 2007.