センター長あいさつ

2008年4月1日に学内共同教育研究施設として数学連携研究センターが設置されました。本センターは,21世紀COE「特異性から見た非線形構造の数学」の成果、内外からの高い評価を踏まえて、理学研究院と電子科学研究所の共同提案を受けて設置されたものです。

ここでは,学内の数学研究ならびに数学関連分野の研究に関心を持つ研究者が兼務教員として共同で研究活動を行い,進化し続ける数学に関する研究成果 の国内外への発信及び国内外の研究拠点との連携強化を図っていきます。Mathematical Review誌にはアメリカ数学会が定めた数学分野の分類表があります。そこでは、いわゆる数学の各分野のほかに物理科学、生命科学、計算機科学、情報と 通信、システム理論と制御、経済学や行動科学など多くの数学以外の分野が含まれています。これらの分野は、数学として開拓していくべき分野と位置づけられ ています。本学数学専攻と電子研数学関連分野では長年にわたって、数学と諸科学の相互作用によるインターフェイスの創成に関する活動を行ってきました。す なわち、数学を核とした理論総合研究棟の構想です。21世紀 COEの活動もその一環として行われてきました。本センターもまたこの構想の線上に位置しています。

本センターでは,数学の教育研究活動の深化を支援すると共に、他の研究分野における数学的問題を探索し解決するために,数学を共通の合意言語として 形成し,科学の諸領域における「つながる知」の中核としての機能を担っていきます。そのために,学内外の様々な研究領域を関連付けるとともに,教育研究の 成果を世界に発信し,さらには文理の枠を越えた横断的な思考力を有する人材を育成していきます。これをもって人類が対処すべき課題の解決に資していきたい と考えています。

数学連携研究センター長 津田一郎