JDML構築へ向けて

国内では多くの数学系ジャーナルが出版され、紀要にも多くの 数学系の論文が掲載されています。これらは Mathematical Review を中心とする 研究情報データベースに収録され、世界的に発信されています。

数学の研究と諸科学の連携を進めるには相互理解が不可欠です。 これらの情報は分散しており、諸科学からのアクセスに障壁がありました。 2003年から開始した情報文献機能では、多様なデジタイズプロジェ クトとの協力のもとに、 分散した情報を一点に集約し再構築する手段を追求してきました。主要な プロトコルはOAI-PMHと呼ぶも のです。今後の目標として、OAI-OREのもと セマンティックに再構築する活動を開始します。

これらの活動により、DML-JPを World Digital Mathematics Libraryのカウンターパートとして 構築する基礎を提供します。

本活動にはデジタイズ関連プロジェクトとの協力関係が必須です。 関連するアクティビティを紹介します。

  • 数理解析研究所の共同利用事業 RIMS研究集会では、2005年から 毎年学術出版に関する研究集会を開催しています。
  • Hokkaido Mathematical JournalInftyProjectの成果により 33号までの全文をテキスト化し公開する予定です。
  • 国立情報学研究所のSPARC Japan事業では2003年より国内の主要な数学系 ジャーナル8誌の電子版をCornell University Libraryの運営するOAI-PMH対応 プラット フォームprojecteuclid.orgに搭載 する支援を続けています。2008年度はSPARC Japanの下に数学ポータルを 形成するプロジェクトを進めます。
  • projecteuclid.orgには他にTokyo J MathJJIAMが載っており、 国外のジャーナルもAnn Mathをはじめ数多く搭載されています。
  • 2005年から開始した同研究所の Cyber Science Infrastructure コンテンツ系 では、OAI-PMH対応ソフトウエアを基盤とする機関リポジトリ構築へ の支援を通じ、国内各大学の発行するジャーナル、紀要の電子版プラットフォー ムとして確立させつつあります。 Okayama J. Math,J Math. Sci. Univ. Tokyo, 数理解析研究所講究録などは、最も早期に利用したものです。 同時に、ネットワーク系プロジェクト UPKI では長期署名付与に関する研究を進 め、数学系論文の非改竄保証へ 応用する技術を確立しました。プレプリントシリーズは この研究の実証実験に協力しています。
  • 日本数学会では出版委員会のもとに技術専門部会を設置し、 2005年以降はワークショップの開催などにより、日々変化する学術出版の状況を フォローしています。

本活動は2008年から2009年にかけて国立情報学研究所 SPARC Japan事業の支援を受けました。2010年には同CSI事業の一環として支援を受けています。